なぜ耳が痛くなる?
地上の方が上空より気圧が高いので飛行機が上昇すると鼓膜の中と外で気圧に差が発生します。
飛行機が上昇するとき、外より鼓膜の中の気圧が高くなるので鼓膜が外側に膨らみ、圧を感じたり耳が痛くなったりします。
逆に飛行機の下降時は耳の中の気圧より外の気圧が高くなるので、鼓膜が内側に圧迫され痛みを感じることがあります。
予防方法
予防方法として、耳の中にあって気圧を調節してくれる耳管という部分を開く事が有効だといわれています。耳管を開くのに有効な方法を紹介します。
唾を飲み込む回数を増やす
耳管は唾を飲み込むことによって開きやすくなるので、以下の方法で飲み込む回数を増やしていきます。
・ガムを噛む、飴を舐める
・レモンや梅干しなど酸っぱい物を想像して唾を飲み込む
・飲み物を飲む
飛行機用の耳栓をする
対策として気圧調整用の升がついた飛行機用の耳栓を利用することもおすすめです。
あくびをする
耳管はあくびをする事でも開くため、口を大きく開けて顎を動かし、あくびが出るように促してみましょう。
耳管を開く耳ツボを押す
耳管を開く効果があるといわれるツボを紹介します。

「翳風(えいふう)」耳たぶの後ろ、顎の関節の動きでくぼむ部分。
「聴宮(ちょうきゅう)」耳の前にあり、口を開けるとくぼむ部分。
「三間(さんかん)」人差し指の付け根、親指側で凹んでいる部分。
・ツボの押し方
まずゆっくり深呼吸して呼吸を整えてます。呼吸を整えたらゆっくりと息を吐きながらツボを押し、息を吸いながら力を抜きます。痛気持ちいい程度に2、3回繰り返してツボを押します。
参考URL:四国医療専門学校「正しいツボの押し方」https://www.459.ac.jp/heal/15346/
耳抜き方法:耳が痛くなった時
予防策が効かず耳が圧迫された時、痛くなってしまった時に有効といわれている耳抜き法を3つ紹介します。
・「バルサルバ法」
やり方
1鼻をかんで鼻の通りを良くする
2息を吸い込んで口を閉じる
3息が漏れないように鼻をつまんで鼻をかむイメージで少しずつ耳から空気を抜いていく
耳管に空気が送り込まれ空気差の解消に効果的とされる方法です。
※強く息を送り込もうとしたり、何度も何度も繰り返すと鼓膜が傷つくため、注意しましょう。
・「フレンツェル法」
やり方:鼻をつまみ、舌の付け根を持ち上げる
耳に負担の少ない耳抜き方法といわれています。
・「トインビー法」
鼻をつまんで唾液を飲み込む
耳管を開く方法を試しても、耳管の太さによっては気圧の調節が上手くできないことがあります。そんな時の対処法を紹介します。
点鼻薬を利用する
鼻の通りを良くする事で耳管が開きやすくなるため、鼻が詰まりやすい人、鼻炎持ちの方は点鼻薬の利用もおすすめです。
医師に相談
ご紹介した方法について効果には個人差がありますので症状が重い方は医師へご相談ください。
参考URL:タビーカ「飛行機で耳が痛いと感じたときの対策」https://jalcard.jal.co.jp/column/domestic/ear_airplane2109/
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